農業 農村 整備

2011年7月28日

土地改良事業とは

農作物を生産するための基盤となる水路、ため池などの整備や農村の生活環境のための整備をおこなっています。

 

 綾川町土地改良事業補助規程改正 平成23年7月1日.xls(35.5KBytes)

事業の内容

ほ場の整備

ほ場整備事業は、農地や農道、用水路、排水路等の整備を一体的に行い、区画形状を整理し生産性の高い農地にする事業です。
ほ場整備を実施すれば、大型機械が導入でき、農業の生産性が向上したり、用水や排水条件が整備され、新たな作物が作付けできるなど、付加価値の高い農業経営が実現します。
また、ほ場整備により、担い手が育成されたり、担い手への農地利用が集積されることで、農業経営が安定し、地域農業の構造を改善することもできます。

 

農業用用排水施設の整備

かんがい排水事業は、農作物の干ばつ被害の防止や収穫量の安定・増加、栽培作物の種類の拡大、品質の向上を図るため、用水の安定供給や農地の排水改良など農業生産基盤の整備を目的として、農業用の用排水施設の新設・改修、または水管理システムの構築などを行います。

 

老朽ため池の整備

近年は、集中豪雨の発生や大型台風の接近等が増加傾向にあり、ため池災害の危険が一層高まっています。本町では、平成22年度末までに国営、県営ため池改 修事業等により、全ため池数1,635箇所の内295箇所の整備を行い、農用地、農業用施設の被害の未然防止や被害の軽減はもとより、地域の住民のいのち や暮らしの安全の確保に貢献しています。

 

農道の整備

農道と言えば幅が狭く曲がりくねっていることが多いため、車のすれ違いが出来なかったり、また、舗装されていないこともほとんどです。こうした現状を解消することで…

  1. 作物の荷痛みを防止することができる。
  2. トラックなどを田んぼに横付けできるようになり、積込みの手間を少なくできる。 
  3. 車のすれ違いが可能となる。 
  4. 道幅が広いので農業用機械の運搬が簡単になる。 
  5. 周辺住民の方々の交通手段として活用できる。 
  6. 舗装することにより砂ぼこりが発生しなくなったり、雨の日に泥水が跳ねる心配が無くなり、作物の汚れも少なくなる。 
  7. カーブが緩くなるなど以前より、安全に運転できるようになる。

このように「農道」を整備することで色々便利になります。

 

災害復旧

農地(耕作の目的に供される土地)や農業用施設(かんがい排水施設、農業用道路及び農地又は農作物の災害を防止するため必要な施設)が被災を受けた場合の 復旧事業で法律には暴風、洪水、高潮、地震、その他の異常な天然現象によって生じた災害を対象とすると定められていますが、異常な現象として取扱う限度に ついては国の基準で次のように定められています。

 

災害対象原因

項目要件
要件

最大24時間雨量80mm以上。ただし、連続雨量又は時間雨量が

大であった場合等はこの限りではありません。

風速 最大風速15m/sec以上。
洪水

その地点の水位が警戒水位以上。ただし、融雪出水のように

比較的長期にわたり出水する場合等はこの限りではありません。

干ばつ 連続干天日数(日雨量5mm未満の日を含む)20日以上。

 

農業用施設災害に備える維持管理者の心得

 

~ 適正に災害の認定を受けるために ~

 

最近は、台風等の災害により農地や農業用施設に多大な被害を受ける事が多くみられます。このような災害に対しては、国の査定で認定されれば国庫補助事業の対象となります。

特に、多大な事業費がかかる農業用施設の災害については、適正な維持管理を行っていることが前提となります。国の災害査定を受けるときに、維持管理の義務を怠っていたために発生した災害とみなされたときは、採択されない場合があります。

そこで、施設の管理者や責任者の方には、次の点について日頃からの努力をお願いします。

 

日常の維持管理記録を整理しておきましょう

  • ため池、頭首工、揚水機など…「施設点検台帳」「運転日誌」等の整理
  • 用排水路…毎春利用前の共同役務の実施記録、用水各期、出水期の点検パトロール記録等
  • 農道…毎春利用前の共同役務の実施記録、定期補修砂利等の投入記録等

そして、災害復旧事業申請時には、被災前の維持管理状況を整理された資料をもとに説明できるようにしましょう。

 

綾川町単独補助事業

農道等への補修材搬入について

綾川町内の農道及び生活道の小規模な補修を行おうとする者に対して、現場で使用する道路補修材の提供を行います。

 

搬入条件、方法について

  1. 道路補修材は、花こう土及び、クラッシャラン(砕石)です。
  2. 2戸以上の受益を有する農道等が対象です。
  3. 現に受益を有する者の申請でなければなりません。
  4. 搬入は2トンダンプにて行い、搬入量は必要最低限としてください。
  5. 特殊な事情(台風等)を除き、同一路線につき年1回の搬入になります。
  6. 道路補修材の搬入は業者が行いますが、敷きならしは地元で行ってください。

その他注意事項

  • 申請書は搬入予定日の1週間前までに、本庁経済課又は支所へ、手数料を添えて申請してください。
  • 手数料は2トンダンプ1車当り1,000円です。
  • 作業が完了したときは、速やかに作業完了報告書を提出してください。

詳しいことは下記へお問い合わせください

綾川町経済課   TEL 876-5282(直通)
綾川町綾上支所  TEL 878-2206(直通)

 

町道、農道(町管理)、林道(町管理)の草刈助成について

自治会等が、交通の事故防止等を図るために町道、農道(町管理)、林道(町管理)(以下「町管理道」という)の草刈を、共同作業として実施した場合、その経費に対し予算の範囲内において補助金を交付します。
 

補助基準

  1. 草刈作業として、7月から9月の期間に実施したものが対象です。
  2. 刈り取った草は作業者が処分してください。
  3. 町管理道の背後地(個人宅地、田畑、共同用排水路等)の管理を目的として町管理道の草刈を兼ねた箇所は、対象外です。
  4. 補助金の交付を受けようとする自治会等の代表者は、作業前に町長に申請して 承認を受けなければなりません。
  5. 草刈の範囲は、路肩を含め法面の巾1mを基準として下記のとおり補助金を交付します。ただし、草刈延長は、300mを下限とします。(300m2

 

面積補助金
300m2未満
300m2以上 面積に1m2当たり15円を乗じて得た金額

 

*作業が完了したときは速やかに実績報告書を町長に提出し、現地確認を受けてください。

お問い合わせ先

本庁建設課    876-5280(町道)
本庁経済課    876-5282(農道・林道)
綾上支所      878-2206

 

町単独農道改良事業の補助制度について

(対象事業の要件)

  • 農道の新設改良工事で、単独県費補助事業の対象とならないもの。
  • 幅員3メートル以上
  • 事業費100万円以上(設計料・補償費・分筆費用を含む。用地買収費は除く。)
  • 受益戸数2戸以上

(用地買収)

 

農道の新設に係る用地の買収は町が行い、買収価格は地目ごとの固定資産評価額に20倍を乗じた額となります。
また、土地の分筆は、申請者において行い分筆完了後、農道用地部分の所有権  移転は町において行います。
なお、宅地の用地買収は行いません。
また、個人名義の公衆用道路の買収は行わず、寄付によるものとします。

(補助率)

 

対象補助率(%)備考
工事費 50 但し、諸経費は直接工事費の10%以内とする。
設計委託費 50 香川県土地改良事業団体連合会の基準による。
補償費 50  
分筆費用 50

補助申請締切日 毎年7月末日

補助申請提出先 本庁経済課

 

町単独土地改良事業補助金

国・県等の補助制度に対象にならなかった事業費30万円以上、100万円未満の 土地改良事業(農業用の用排水施設・舗装・揚水ポンプ等)及び、災害復旧事業で査定から落ちこぼれた農業用施設を対象事業とします。
但し、農道の新設・改良及び、農道舗装は全幅3m以上を対象とします。
なお、個人施設に係る事業は、補助金の対象になりません。

(補助率)工事費の50%

補助申請締切日 毎年10月末日

この補助制度の事業主体は、申請者(地元)になりますので、関係者と十分調整してから申請してください。なお、詳細につきましては、本庁経済課、綾上支所まで問い合わせをしてください。電話(本庁876-5282 支所878-2206)

 

ため池について

町内のため池の状況は次のとおりです。

 

 

貯水量区分

ため池数 貯水量 貯水割合 改修数 改修率
10満t以上 15 6,453千t

56.6%

15 100.0%
1千t以上10万t未満 638 4,591千t 40.2% 200 31.3%
1千t未満 982 364千t 3.2% 80 8.1%
合計 1,635 11,408千t 100% 295 18.0%

 

          綾川町内貯水量に対する整備率     79.1%                                平成22年度末

 

         ため池改修における耐震設計基準    震度5弱を基準に考えている。

ため池の役割

水資源の確保

降水量が少なく渇水の多い香川県では、古くから農業用水をため池に貯め、節水しながら農業を営んできた。香川用水通水後は、ため池に香川用水を貯水し、下流の農作物の水需要に応じて配水する調整池の役割があります。

 

防災的機能

ため池は、もともと降雨の集まってきやすい洪水路線に沿って発達しており、このため、台風による豪雨などの流出水は、いったんため池に貯留されてから、余水吐によって下流に放流される。そのお陰で洪水のピークが抑制されて、下流での溢水、河川の氾濫を未然に防いでいます。

また、山池は、谷筋の水を貯留する構造になっていて、沢を堰き止めた池が多く、このため、上流から流出してくる土石流をまともに受けることになり、ため池堤防が砂防堰堤の役目を果たして下流の田畑、民家を災害から防止しています。

 

ため池の改修整備

戦後のため池は、その殆どが老朽化の進んだため池の改修であり、永年の間に堤防斜面の浸食が進んだり、木製樋管が腐朽して漏水が激しくなってため池が危険な状態になっているものの補強整備になります。ため池の止水には、堤防全面に、水を通しにくい粘性土(鋼土または刃金土)を使い、表面には保護盛土(抱土)を施工する前刃金工法が一般的です。土の締め固めは、大型機械を土の性質に応じた最適の方法で行い、短期間に堅固な築堤が可能になりました。

 

小規模ため池緊急防災対策

受益地がなくなり管理放棄された防災上危険な小規模ため池(貯水量1,000トン未満)を対象に、災害の発生を未然に防止 することを目的として、町が自己水源の確保に留意しつつ実施する事業です。
事業実施については、町が県の補助を受け実施します。事業実施要望のあるため池について、経済課までご相談下さい。

 

 

農地・水保全管理支払交付金

制度の概要

我が国の農地・農業用水等の資源の適切な保全管理が、高齢化や混住化等により困難になってきていること、ゆとりや安らぎといった国民の価値観の変化への対応が必要なこと、我が国農業生産全体の在り方を環境保全を重視したものに転換していくことが求められていることから、地域ぐるみでの効果の高い共同活動と、農業者ぐるみでの先進的な営農活動を支援する「農地・水・環境保全向上対策」を平成19年度から実施してきました。

 

平成23年度からは、(ア)「営農活動支援」については、「環境保全型農業直接支援対策」として独立した対策とするとともに、(イ)これまで「共同活動支援」の対象としてきた農地・農業用水等の資源の日常の保全管理活動に加え、活動組織(集落)が行う農地周りの水路・農道等の施設の長寿命化のための補修・更新などの活動に対し追加的に支援(向上活動支援交付金)するよう見直しを行い、対策名については、「農地・水保全管理支払交付金」と変更しました。

 

 

綾川町内の実施状況(平成22年度末現在)

活動組織名地区 対象農用地面積
(ha)
 山田地域保全活動組織  山田上・下
 95.41  92.10 3.31
 牛川地域保全会 牛川
26.73
25.69
1.04
 羽床上地域保全活動組織 羽床上
71.97
65.97
6.00
 精華環境保全会  陶 45.27
39.43
5.84
大谷池水土里会
千疋
55.65
45.99
9.66
 赤坂上池環境保全会
24.07
21.88
2.19
赤坂下池環境保全会
16.29
15.21
1.08
 羽床環境保全会
羽床下
34.23
32.82
1.41
 畑田コスモスの会  畑田 41.56
38.52
3.04
篠池用水土地改良区
畑田
12.61
12.48
0.13
 川西環境保全会 滝宮 49.66
44.06
5.60
 陶中央環境整備組合  陶・畑田・千疋 95.42
87.34
8.08
向原環境保全会
 陶 10.15
9.72
0.43
西の原環境保全会
 萱原・陶
9.67
8.38
1.29
 庄屋区活動組織

22.45
20.74
1.71
 北地区環境保全会
34.51
33.59
0.92
 大山田地域保全会  東分  14.35 14.22
0.13
 香南池内地区自然保護組合(綾川町分) 畑田
8.72
8.12
0.60
 合計 668.72 616.26 52.46

お問い合わせ

経済課
電話:087-876-5282 087-876-5283